蓄膿症(副鼻腔炎)とデトックス

  デトックス

「デトックス」とは体内の老廃物や毒素を体外へ出して浄化する健康法です。  
アーユルヴェーダでは個人や病気に応じてさまざまなデトックス法を組み合わせながら、治療 を進めていきます。 デトックスは予防から健康維持、病気の治療と全てにわたって使える方法です。

一方、西洋医学では体内をきれいにして健康にする、または治療するという考え方はありません。 
外科手術によって患部を切除するというのはありますが、これはデトックスではありません。 
切除すれば確かに患部は無くなくなるのですが、病気を生んだ体自体が浄化されたわけでは ありませんから、再発する可能性が残っています。

アーユルヴェーダでは病気は「毒素と体質の偏り」によってできると考えます。 どちらも 不用なものですからが、浄化が進むに応じて病気の症状がどんどん少なくなっていき、最終的には完治していきます。
ここでは代表的なデトックス法をご紹介します。

【腸内洗浄】
大腸内の大便や宿便を出すために、下剤を飲む方法と、カテーテルを使って肛門から溶液を 入れてその液とともに排泄する浣腸の方法があります。

腸の病気と関係なくても、腸内をきれいにすることは全身をきれいにすることに つながりますから、効果が非常に高いです。

ただし、体にかける負担も大きいので慎重に行う必要があります。

【オイルマッサージ】
セサミオイルやオリーブオイルなどを皮膚に塗って、オイルを皮膚から体内に浸透させます。  オイルは血管やリンパ管をはじめさまざまな管に入り、管に付着している毒素を剥ぎとって大腸へと誘導させます。

最も効果があるのは頭部、次に足の裏です。 少量でも行うと日々の健康維持に役立ちます。
ただし、蓄膿症の人はこのデトックス法は向いていません。

オイルの種類によっては体を温めたり、冷やしたりします。

【発汗】
薬草を煎じた蒸気を浴びる方法(スチームバス)です。 サウナのように熱いのは体への負担が大きいので子供やお年寄り、 また貧血、高血圧、心臓の弱い方などは注意が必要です。

【嘔吐】
2リットル前後の塩水を飲んで、それを吐く方法です。 胃が汚れていると吐いた液が汚れています。 嘔吐は簡単にはできませんので、訓練が必要です。ヨーガではよく行われるデトックス法です。

【断食】
断食は半日くらいのものから、数日間などの本格的なものまであります。
胃腸が休んでいると、大腸の排泄作用が活発になり、便がよく出るようになります。 また、体内のあちこちに溜まった毒素が溶かされます。

数日間の断食は効果がある反面、専門家の指導のもとに行わないと危険です。  また、断食前後の食事も非常に大切で、急に断食を始めたり、断食後、急に元の食事に戻すのは危険です。  

【点鼻】
薬草を煎じたオイルを鼻の粘膜に垂らすことで頭部にたまった粘液を出すデトックス法です。
鼻炎や蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の治療法として用いられます。

「蓄膿症改善マニュアル」では自宅でできる点鼻液の作り方をご紹介し、 それで蓄膿症の原因である粘液をデトックス(体外排出)します。

 自然治癒力を高める食事法と浄化法による蓄膿症改善法の マニュアルのご紹介