ファイトケミカル野菜スープ |
ファイトケミカルとは聞きなれない言葉かもしれませんが、今、健康に良いと注目を浴びています。
ファイトとは闘い、ケミカルは化学、と一般には思われますが、実はギリシャ語で
ファイトは「植物」を意味します。
ファイトケミカルとは植物にだけある「機能性成分」のことです。
よく栄養素と間違えられますが、いわゆる5大栄養素などと違って、
これがなくても人は生きられるのですが、あるととても健康に良いものです。
ファイトケミカルの中には強い抗酸化作用を持つものがあるため、癌の予防にも期待されています。
もともとこの機能性成分は植物が天敵である昆虫などから身を守るために生みだしたもののようです。
一度は聞いたことのあるものもあると思いますが、以下に上げるものはファイトケミカルのほんの一例です。
・ぶとうや赤ワインで有名なポリフェノール ・大豆のイソフラボン ・生姜のジンゲオール ・トマトのリコペン ・緑茶のカテキン ・ごまのセサミン ・玉ねぎのケルセチン ・長ネギのイソアリイン ・蕎麦のルチン ・人参のカロテン |
【調理法】
このファイトケミカルを摂るには単に野菜を食べるというのではなく、簡単ですが
ある調理法によって抽出させる必要があります。 その調理法はスープにすることです。 作り方は簡単で、蓋ができる鍋に水と野菜を入れたら、蓋をして20分以上煮ます。 なぜ20分以上煮るのかと言いますと、野菜の細胞壁を壊してファイトケミカルを出すためです。 こうしてできた野菜のスープにファイトケミカルが溶け出しています。 【調理上の注意点】 ・野菜は皮つきのまま煮ます。 ・塩、その他の調味料を使いません。 ・ふたをしたまま煮ます。 残った具はもちろん食べることができます。 しかし、体が弱っている時には、 消化は体に負担を与えますので、スープだけ飲むとよいでしょう。 |
【ファイトケミカルと健康】
現代医学的に言えば、全ての病気の原因はフリーラジカル(活性酸素)です。 ファイトケミカルは現在、2000種類ほど発見されていますが、この中には このフリーラジカルの影響を減らす強い抗酸化作用を持つものがあります。 例)トマトのリコペン、大豆のイソフラボン、玉ねぎのイソアリインなど。 また、癌細胞が増えるのを抑制し、アポトーシス(自然死)に至らせる働きを 持つものもあります。 例)きのこのβ−グルカンなど。 免疫力を上げるファイトケミカルもあります。 例)生姜のジンゲロール、海藻のフコイダンなど |
蓄膿症の方は自然治癒力が落ちていますから、このような簡単な調理によって
野菜が持つファイトケミカルを利用するのも、蓄膿症の改善に役立つでしょう。
自然治癒力を高める食事法と浄化法による蓄膿症改善法の「マニュアル」のご紹介