子供の蓄膿症(副鼻腔炎)

  子供の場合 

副鼻腔炎(蓄膿症)は幼児から小学生(12歳くらい)までの期間にかかりやすい病気といえます。

【副鼻腔炎の症状は?】

子供 風邪をひいたことをきっかけに急性副鼻腔炎になることがよくあります。
風邪をひいて10日以上立つとたいていは自然に治っていくものですが、 それにもかかわらず症状が良くならない場合は急性副鼻腔炎にかかったのかもしれません。

鼻づまりがひどくて息がしづらかったり、黄色〜黄緑色の粘っこい鼻水が 鼻からあるいは喉から流れるような症状があれば急性副鼻腔炎の可能性が高いでしょう。

また、この他にも嗅いがわからなくなったり、鼻の回りに痛みを感じたり、 頭痛や頭が重い感じがするなどの症状が出ることがあります。
(詳しい蓄膿症の 症状

病院に行くとファイバースコープ、レントゲンやCTを使って診断されますが、子供が嫌がる場合は 問診だけで得た情報から医師が判断することもあります。

【治療法はどんなものか?】

子供も大人も治療法はほぼ同じです。 @内服薬、Aネブライザー、B副鼻腔内の洗浄です。

それぞれを簡単に説明しますと、
@内服薬では抗生物質や炎症の緩和、排膿を促進するものが処方されます。
Aネブライザーとは抗生物質や炎症を和らげる薬を霧状にして鼻から吸引させる治療法です。
   霧状の薬を吸い込むことで副鼻腔まで薬を届けることができます。
B副鼻腔内の洗浄では溜まっている膿を吸引します。 これはちょっと辛いので子供は嫌がりま
   すが吸引後は軽くなった感じがします。
この他には点鼻液などの治療法も使われます。

【治るのか? 治療期間はどれくらい?】

急性副鼻腔炎の場合は病院での治療を受けなくても、ほとんどの場合は約1カ月経てば治ります。 (関連記事:抗生物質は効果なし )

ただ、治っても、風邪をひく度に急性副鼻腔炎を繰り返す子供もいます。 それは頭部に潜在的に粘液が溜まっ たままの状態にあるからです。 そのような子供は普段から軽度の鼻づまりや鼻水などの症状をもっています。  ただ、日常生活では支障を感じない程度です。

これまで食事の改善を指導してきた経験上、副鼻腔炎になる子供の親は副鼻腔炎かアレルギー性鼻炎をもって いることが多いものです。 この場合は明らかにその家庭の食生活に偏りがあることがわかっ ていただけると思います。

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【慢性副鼻腔炎(蓄膿症)】

急性副鼻腔炎を繰り返している内に慢性化(1カ月以上)することがありますが、  いったん慢性化すると通院だけで治すのには時間がかかるでしょう。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の治療法には手術という方法もありますが、小さい子供に行われることは少ないです。

子供の場合、成長する過程で自然治癒することもないわけではありませんが、頭痛や倦怠感、 やる気のなさなどの症状も酷くなるので、学習面での悪影響が懸念されます。

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)の状態になれば何らかの治療法を用いて免疫力を上げることと頭部に溜まった粘液を 減らすことが大切です。  まずは日常の食事の改善から取り組まれることをお勧めします。

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