なた豆茶の効能 |
なた豆は民間医療では「膿とり」と呼ばれ、昔から鼻炎や蓄膿症の民間薬として使われてきました。
中国の「本草網目」という薬草の本には、なた豆の効能を「腎を益し、元を補う」と
書かれてあり、続いて「脾(胃腸)を健やかにし、腎を補い、寒を散らし、腸胃を利す」とあります。
(ここで言う「腎」とは腎臓ではなく、精気を蓄える臓器という意味のようです。)
なた豆の産地は鹿児島県の薩摩地方です。 この産地の土壌は火山の噴出によってできたシラス台
地で、ミネラルが豊富に含まれています。
また、この地域は20万年前には海底であったため、魚介類の栄養分が蓄積されています。
【なた豆の効果】
なた豆にはカナバニンという有効成分があり、これが膿を出す働きと膿を生じさせない働きの両方
を持っています。 さらに、抗炎症作用や血液循環を良くする働きもあります。 このカナバニンの働きが鼻炎、花粉症、蓄膿症の改善に効いているものと考えられています。 また、コンカナバリンAという有効成分には優れた抗腫瘍作用があり、ガン細胞の増殖を防ぐ ことがわかっています。 なた豆にはウレアーゼという酵素があり、これが尿素を分解する働きを持っています。 なた豆は腎臓の機能を活性化し、むくみを解消することもよく知られています。 さらには、歯周病、痔、口臭などの症状の改善にも効果あります。 ただ、私の改善マニュアルの実践者の方々には、なた豆茶だけを飲んで蓄膿症が治った方は いませんでした。 おそらく、急性副鼻腔炎にかかった当初であればなた豆茶だけでも 改善する可能性はあると思いますが、慢性化した段階ではなた豆茶だけでは 難しいのではないでしょうか。 そのため、膿を増やさない食事となた豆茶を併用するのがよいでしょう。 (関連:鼻づまり解消法・トップ |食事改善の5要点) |
自然治癒力を高める食事法と浄化法による蓄膿症改善法の「マニュアル」のご紹介