蓄膿症(副鼻腔炎)にハチミツ

  ハチミツ

アーユルヴェーダでは鼻炎や蓄膿症の人が避けたほうが良いものに「甘味」を上げています。
その筆頭が砂糖ですが、唯一の例外とされるのが「ハチミツ」です。

古今東西でハチミツは健康増進から民間医療まで幅広く使われ、万能薬として扱われてきました。

古代ギリシャのピタゴラスは「単純な食事のうちで最も優れているものはハチミツである」 と述べています。

また、近代になっては、科学的な検証によっても古くから伝わるハチミツの効果が裏付け られることになりました。

ハチミツの効能を述べる前に知って頂きたい重要な事があります。
これを知らないとハチミツという薬を有毒なものに変えるからです。

それはハチミツは40℃以上の熱を加えると栄養が無くなってしまうということです。 

残念なことですが、市販のハチミツのほとんどは加熱処理をされています。 
熱処理されたものは透明でサラサラとしていますが、されていない 生のハチミツは白濁色でネットリとしています。

入手するにはお取り寄せか、ハチミツの専門店を訪れるとよいでしょう。


【栄養素】

ハチミツにはビタミンとミネラルが豊富に含まれています。

ビタミンの中で最も多いのはB1です。
その他には、B2、B6、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、ビオチン、コリン、
ビタミンC、ビタミンK

ミネラルの中で最も多いのはカリウムです。
その他にはカルシウム、鉄、銅、マンガン、リン、硫黄、塩素、ナトリウム、珪素、
マグネシウム、珪酸

ハチミツには造血に必要な葉酸、鉄、銅が含まれています。 また、骨を形成する カルシウムがあることから、甘いものにもかかわらず虫歯になることはありません。


【効能】

ハチミツの甘さは鼻炎や蓄膿症にとっては無害ですが、それは糖尿病においても同様です。

ハチミツには血糖濃度を一定以上には高めない自動調整作用があります。 しかもそれだけではなく、ハチミツを使って糖尿病を治したという研究結果も多数あります。

その他の効能
肝臓に良い作用をもたらし、アルコールの酔いを早く中和します。
血圧を下げる  胃潰瘍  便秘と下痢の両方
疲労回復   精力増強   咳止め
駆虫作用   心臓病    神経痛
リューマチ  火傷     皮膚の外傷

【注意】
ハチミツは咳止めによく使われますが、これは腫れた喉を殺菌作用のあるハチミツで消炎させる ためであって、蓄膿症の方のための咳止めとは違います。

蓄膿症の方の咳は胸に溜まっている粘液を出そうとする浄化作用です。 

(関連記事:ハーブ・野菜アロマオイル

自然治癒力を高める食事法と浄化法による蓄膿症改善法の「マニュアル」のご紹介