幕内秀夫流健康法

  幕内秀夫流

ファイト 幕内秀夫氏は、管理栄養士で、フーズ&ヘルス研究所主宰、学校給食と子どもの健康を考える会代表です。 著者の「粗食のすすめ」はベストセラーになりました。

蓄膿症の改善の点からも普段の食事としてお勧めできる点があります。


【風土と食事】

幕内氏は理想の食事は人が住む風土と密接な関係があり、その風土の中で採れたものを食べるのが良いという考えを持っています。

例えば、牛乳を飲むとお腹を下す人がいます。牛乳は明治時代に日本に入ってきましたが、 日本人の体には牛乳に対応する酵素が不足しているわけです。

日本人には日本人の酵素にあった食事があります。 それは代々我々の先祖が食してきたことによって 子孫の我々にも残された酵素によって消化吸収できる「伝統食」、つまり「和食」です。

各風土の食事は現代日本の食卓のようなバラエティー(多種)さはありませんが、うまくバランスが 取れているようです。

トオモロコシを主食にし、あまり食材の種類がない地域の人々に、西洋人が彼らの栄養が足りないからと 思い西洋の食材を食べさせたところ病気が増えた、という実話があります。

幕内氏が勧める食事の基本型は以下のとおりです。
【主食】50%
【野菜、海藻、芋】30%
【豆、種実】10%
【動物性食品】10%(主に魚貝類、卵)


【十箇条】

幕内氏が勧める「食生活改善の十箇条」です。

@ ご飯をきちんと食べる
A 発酵食品を常に食べる
B パンの常食はやめる
C 液体でカロリーをとらない
D 未精製のご飯を食べる
E 副食は季節の野菜を中心に
F 動物性食品は、魚介類を中心に
G 砂糖、油脂の摂りすぎに注意を
H できる限り安全な食品を選ぶ
I 食事はゆっくりとよく噛んで

十カ条についての私なりの解説を加えてみたいと思います。

この十カ条の中で、B、F、G、Hというのは、いかにも現代的な問題です。

Bのパン食は控えるについてですが、今のパンの材料には添加物やイースト菌などが含まれていますから、 これを常食することは勧められません。 それは菓子パンだけでなく、食パンも同様です。

天然酵母で作られたパンでしたら問題ないのかもしれませんが、日本人の消化酵素に合っているのか という点を考えると勧められないのかもしれません。

Fの動物性食品ですが、現代日本では魚が減って、肉が多くなってきました。 ほとんどの肉は 劣悪な環境の中で、早く肥えるためのエサを与えられて育った牛、豚、鳥のものなのです。 健康に良いはずがありません。

Cの液体についてですが、幕内氏は「緑茶」ではなく「番茶」を勧めています。
アーユルヴェーダの観点からは緑茶は体を少し冷す傾向があるので、たくさん飲むのにはあまりお勧めできません。 しかし、番茶は問題ありません。

私の蓄膿症改善マニュアルでも基本的な食事について書いていますが、幕内氏の十カ条と共通している 部分が多いです。

蓄膿症改善マニュアルでは基本的な食事のほかにも、粘液を増やさない食事、そして頭部に溜まった粘液と 体全体の毒素を浄化する方法をお伝えしています。⇒「マニュアル」のご紹介